【Linux入門】ユーザーとグループの管理2

グループの作成

 新しいグループを作成するには、groupaddコマンドを使用します。このコマンドは、rootユーザーだけが実行できます。

# groupadd mygroup  # 'mygroup' という名前のグループを作成

 このコマンドは、新しいグループを作成します。グループ名は一般的にわかりやすく、関連するユーザーをグループに追加しやすいように選びます。

グループへのユーザーの追加

 ユーザーを既存のグループに追加するには、usermodコマンドを使用します。このコマンドは、rootユーザーだけが実行できます。

# usermod -aG mygroup username  # ユーザー "username" を "mygroup" グループに追加
  • usermod:ユーザーの属性を変更するコマンド。
  • -aG:ユーザーを指定したグループに追加するためのオプション。
  • mygroup:ユーザーを追加するグループの名前。
  • username:グループに追加するユーザー名。

 このコマンドは、指定したユーザーを指定したグループに追加します。「-aG」オプションは、ユーザーを指定したグループに追加する際、既存のグループからは削除せずに新しいグループにも追加することを意味します。

グループの削除

 不要なグループを削除するには、groupdelコマンドを使用します。このコマンドは、rootユーザーだけが実行できます。

# groupdel mygroup  # "mygroup" グループを削除
  • groupdel:グループを削除するコマンド。
  • mygroup:削除するグループの名前。

 このコマンドは、指定したグループを削除します。ただし、削除するグループをプライマリグループとするユーザーがいる場合は、そのユーザーを他のグループに追加するか、グループから削除する必要があります。

/etc/groupファイルについて

 '/etc/group'ファイルは、システム上のグループ情報を保持するためのファイルです。このファイルには各グループの情報がカンマ区切りで格納されています。

$ cat /etc/group
root:x:0:
bin:x:1:
daemon:x:2:
(略)
tcpdump:x:72:
user01:x:1000:user01
vboxsf:x:981:
vboxdrmipc:x:980:

 このコマンドを使用すると、 '/etc/group' ファイルの内容が表示されます。各行は1つのグループを表し、その中にはグループ名、グループのパスワード(通常はx)、GID(グループID)、グループに所属するユーザーのリストなどが含まれます。このファイルを編集することで、手動でグループを管理することも可能ですが、通常はコマンドを使用して行います。

まとめ

 これらのコマンドを使用することで、ユーザーとグループの管理が行えます。グループは複数のユーザーをまとめて管理し、アクセス権の制御やリソースの共有を効果的に行うのに役立ちます。