【Linux入門】gzip コマンド:ファイルの圧縮
コマンドの概要
gzip コマンドは、ファイルを圧縮および展開するためのLinuxコマンドで、主にデータの圧縮に使用されます。gzipは、Lempel-Ziv( LZ77 )アルゴリズムとハフマン符号化を用いて圧縮を行います。
コマンドの主なオプションと説明
オプション | 説明 |
---|---|
-d, --decompress | ファイルを展開する。 |
-c, --stdout | 圧縮または展開したデータを標準出力に表示する。 |
-f, --force | 圧縮済みファイルが既に存在する場合でも上書きする。 |
-r, --recursive | ディレクトリ内のファイルを再帰的に処理する。 |
-t, --test | ファイルが正常に圧縮されているかテストする。 |
-9, --best | 最高の圧縮レベルを使用する。 |
-1 to -9 | 圧縮レベルを指定 (1 が最低、9 が最高)する。 |
-v, --verbose | 詳細な出力を表示する。 |
コマンドの使用例と解説
1.ファイルを圧縮する
$ gzip filename.txt
上記のコマンドでは、'filename.txt' を圧縮し、'filename.txt.gz' という名前で圧縮ファイルを作成します。gzip コマンドを使って圧縮すると、元のファイルは削除され、圧縮ファイルが作られます。
2.ファイルを展開する
$ gzip -d filename.txt.gz
'-d' オプションを使用することで、'filename.txt.gz' を展開し、元のファイル 'filename.txt' に戻します。
3.標準出力に圧縮データを出力し、リダイレクトして保存する
$ gzip -c filename.txt > filename.txt.gz
'-c' オプションを使用して、'filename.txt' を圧縮し、標準出力に表示します。それをリダイレクトして 'filename.txt.gz' として保存します。圧縮する前のファイル(filename.txt)を残したまま圧縮したい場合、'-c' オプションで標準出力の内容をリダイレクトします。
まとめ
「gzip」コマンドは、ファイルを圧縮してファイルサイズを削減したり、圧縮ファイルを展開して元のファイルを復元したりするのに役立ちます。圧縮率や圧縮速度を調整するためのオプションも豊富に用意されています。