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Linuxコマンド演習12
以下のコマンドの演習を行います。
- 「ユーザーとグループの管理1」で登場するコマンド
- ユーザーの作成
- パスワードの設定
- ユーザーの削除
- ホームディレクトリの削除
実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。
演習01:ユーザーの作成とパスワードの設定
・新しいユーザー「user02」を作成して、パスワードを設定します。
useradd コマンドは、root ユーザーで実行します。
$ su - #rootユーザーに切り替えます
パスワード: #rootユーザーのパスワードを入力します
# useradd user02 # 'user02' ユーザーの作成とホームディレクトリの作成
# passwd user02 # 'user02'のパスワードの設定
[root@localhost ~]# passwd user02
ユーザー user02 のパスワードを変更。
新しいパスワード: #'infr@l1nux!'とパスワードを入力します
新しいパスワードを再入力してください:
passwd: すべての認証トークンが正しく更新できました。
新しいユーザーを作成するとホームディレクトリも自動的に作成されます。上の例では user02 ユーザーが作成され、ホームディレクトリ '/home/user02' が自動的に作成されます。
・'/home' ディレクトリを確認します。
# ls /home
user01 user02
ホームディレクトリ '/home/user02' が自動的に作成されたことが確認できます。
演習02:ユーザーの削除
・「user02」を削除します。
ユーザーを削除するには、userdel
コマンドを使用します。
# userdel user02 # ユーザーの削除
# ls /home
user01 user02
このコマンドはユーザーをシステムから削除しますが、ユーザーに関連するファイルは削除されません。'/etc/paawd' のユーザーエントリは削除されますが、'/home' 内のホームディレクトリをはじめ、メールスプールやその他のファイルシステム上にあるファイルは手作業で削除する必要があります。
・「user02」のホームディレクトリを削除します。
ホームディレクトリが不要な場合、'rm' コマンドで削除します。コマンド実行後、隠しファイルやディレクトリがあるため、以下のようなメッセージが表示されますが、すべて ’y’ と入力することで削除できます。
# rm -r /home/user02
rm: ディレクトリ `/home/user02' 配下に入りますか? y
rm: ディレクトリ `/home/user02/.mozilla' 配下に入りますか? y
rm: ディレクトリ `/home/user02/.mozilla/extensions' を削除しますか? y
rm: ディレクトリ `/home/user02/.mozilla/plugins' を削除しますか? y
rm: ディレクトリ `/home/user02/.mozilla' を削除しますか? y
rm: 通常ファイル `/home/user02/.bash_logout' を削除しますか? y
rm: 通常ファイル `/home/user02/.bash_profile' を削除しますか? y
rm: 通常ファイル `/home/user02/.bashrc' を削除しますか? y
rm: ディレクトリ `/home/user02' を削除しますか? y
・再度、「user02」を作成します。
# useradd user02
メールボックスファイルを作成します: ファイルが存在します
先ほど「user02」を削除した際、「user02」のホームディレクトリを削除しましたが、他に「user02」に関連するファイルが残っていたため、このようなメッセージが表示されます。
演習03:ユーザーとホームディレクトリの削除
・「user02」ユーザーのホームディレクトリを確認します。
# ls /home
user01 user02
・「user02」とホームディレクトリを削除します。
ユーザーのホームディレクトリを削除するには、「-r
」オプションを使って userdel
コマンドを使用します。その際、ユーザーに関連するファイルであるメールスプールなども消去されます。
# userdel -r user02
# ls /home
user01
「user02」のホームディレクトリが削除されていることが確認できます。