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Linuxコマンド演習19

以下のコマンドの演習を行います。

実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。

演習01:ユーザーの一覧を確認する。

・ユーザーの一覧を確認します。

 ユーザーの一覧を確認するには、「/etc/passwd」を確認します。「/etc/passwd」ファイルにはユーザー名やユーザーID、グループIDなどが保存されています。

  • 第1フィールド・・・ユーザ名
  • 第2フィールド・・・パスワード (通常 x または * が表示される)
  • 第3フィールド・・・ユーザID
  • 第4フィールド・・・グループID
  • 第5フィールド・・・コメント欄
  • 第6フィールド・・・ホームディレクトリ
  • 第7フィールド・・・ログインシェル
$ cat /etc/passwd
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
(略)
user01:x:1000:1000:user01:/home/user01:/bin/bash
vboxadd:x:987:1::/var/run/vboxadd:/bin/false
taro:x:1001:1001::/home/taro:/bin/bash
jiro:x:1002:1002::/home/jiro:/bin/bash
hanako:x:1003:1003::/home/hanako:/bin/bash

最後の3行に注目します。

ユーザーに「taro」「jiro」「hanako」があることが確認できます。

演習02: cut コマンドを使用してユーザーの一覧を確認する。

・「/etc/passwd」から1番目のフィールド(ユーザー名)だけを抽出し、ユーザー一覧を表示します。

オプション 「-d:」 で区切り文字を指定します。ここではコロン「:」を指定します。

 オプション「-f」で切り出す範囲を指定します。ここでは 1 番目のフィールドだけを切り出したいため「-f1」を指定しています。

$ cut -d: -f1 /etc/passwd
root
bin
daemon
(略)
user01
vboxadd
taro
jiro
hanako
演習03:cut コマンドを使用してグループの一覧を確認する。

・「/etc/group」を確認します。

/etc/group‘ ファイルは通常、以下のような形式でグループ情報を格納しています。

  • 第1フィールド・・・グループ名
  • 第2フィールド・・・パスワード (通常 x または * が表示される)
  • 第3フィールド・・・グループID
  • 第4フィールド・・・グループに所属するユーザーのリスト
$ cat /etc/group
root:x:0:
bin:x:1:
daemon:x:2:
(略)
user01:x:1000:user01
vboxsf:x:981:
vboxdrmipc:x:980:
taro:x:1001:
jiro:x:1002:
hanako:x:1003:
group1:x:1004:taro
group2:x:1005:jiro
group3:x:1006:hanako

・「/etc/group」から1番目のフィールドだけを抽出し、グループの一覧を表示します。

$ cut -d: -f1 /etc/group
root
bin
daemon
(略)
user01
vboxsf
vboxdrmipc
taro
jiro
hanako
group1
group2
group3
演習04:区切り文字を指定して切り出します。

・csvファイルを作成します。

$ echo "1,apple,100yen" > test.csv
$ echo "2,orange,200yen" >> test.csv
$ echo "3,banana,500yen" >> test.csv
$ echo "4,strawberry,400yen" >> test.csv
$ cat test.csv
1,apple,100yen
2,orange,200yen
3,banana,500yen
4,strawberry,400yen

・カンマで区切られた部分の 2 番目の部分だけを切り出します。

$ cut -d, -f2 test.csv
apple
orange
banana
strawberry
演習終了時の作業:ファイルの削除

・この演習で作成したファイルを削除します。

$ rm test.csv