【Linux入門】Linuxのファイルとiノード
Linuxファイルシステムにおけるファイル管理は、iノード(index node)と呼ばれるデータ構造を利用しています。iノードは、ファイルシステム上の個々のファイルやディレクトリのメタデータ情報を保持する重要な概念です。
iノードには、下表のような情報が含まれています。
ファイルのサイズとブロック情報 | ファイルのサイズや実際に割り当てられているディスク上のブロックの情報を保持します。ファイルがディスク上でどのブロックに格納されているかを示します。 |
ファイルのメタデータ情報 | ファイルの所有者、グループ、パーミッション(読み取り、書き込み、実行権限)、作成日時、最終アクセス日時、最終更新日時などの情報を含みます。 |
ファイルタイプとパーミッション | ファイルが通常のファイル、ディレクトリ、シンボリックリンクなどであるかを示す情報と、それに関連するパーミッション情報を含みます。 |
ファイルの所有者情報 | ファイルを所有するユーザーとグループのIDを保持します。 |
iノードはファイルシステム全体で一意であり、各ファイルやディレクトリはそれぞれのiノードに関連付けられています。ファイル名はiノードへの参照です。これにより、ファイル名の変更や削除があっても、iノードのデータが保持される限り、ファイルの実体にアクセスできます。
iノードの確認
$ ls -i
53625418 data 16253141 memo.txt 17235178 program.py 17325252 sample.html
iノード番号 | ファイル名 |
53625418 16253141 17235178 17325252 | data memo.txt program.py sample.html |
ファイルシステム上の iノードの数は、使用可能なファイル数を制限する要因となります。一般的に、ファイルシステムのサイズと iノードの数は相関しており、iノードの不足はファイルの作成に制限を引き起こす可能性があります。
まとめ
これらの iノードはファイルシステムの効率的な管理と、ファイルやディレクトリに関する重要なメタデータ情報を提供するために重要です。