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Linuxコマンド演習05

以下のコマンドの演習を行います
実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。
演習01:元となるファイルの作成
・「note」ファイルを作成します。
$ echo "This is note." > note
演習02:ハードリンクファイルの作成
・ハードリンクファイル「note.hard」を作成します。
$ ln note note.hard
演習03:シンボリックリンクファイルの作成
・シンボリックリンクファイル「note.sym」を作成します。
$ ln -s note note.sym
演習04:i ノードの確認
・iノードを確認します。
$ ls -i note note.hard note.sym
35718196 note 35718196 note.hard 35718202 note.sym
ハードリンクファイルは元の「note」と同じ iノード番号を持っています。※この iノード番号は、実行環境により変わります。
シンボリックリンクは元の「note」の iノード番号と異なります。
この状況を図にまとめます。

・元のファイルである「note」ファイル、ハードリンクファイル、シンボリックリンクファイルの内容を表示します。
$ cat note
This is note.
$ cat note.hard
This is note.
$ cat note.sym
This is note.
演習05:ハードリンクとシンボリックリンクの違いを確認
・元のファイルである「note」を削除します。
元のファイルである「note」ファイル、ハードリンクファイル、シンボリックリンクファイルの内容を表示します。
$ rm note
$ cat note
cat: note: そのようなファイルやディレクトリはありません
$ cat note.hard
This is note.
$ cat note.sym
cat: note.sym: そのようなファイルやディレクトリはありません
「note」ファイルは削除したため、もちろん、ありません。ハードリンクファイルは、同じように表示されます。それは、「note」と同じ iノード番号で同じ場所を指示しているからです。
シンボリックリンクファイルでは「そのようなファイルやディレクトリはありません」と表示されます。シンボリックリンクは、あくまで、ファイルへの参照先(ポインタ)を格納しているにすぎなく、参照先のファイルがなくなれば、当然ながら、アクセスすることができません。

ファイルの内容である「This is note.」は、まだ、ディスク上に残っています。それでは、ハードリンクファイルる「note.hard」を削除した場合は、どうなるでしょうか?
Linuxにおいて、
ファイルを削除するということは、ファイル名と iノードへのリンクを切断する。
と、いうことを意味します。
リンクが切断されるだけでファイルの内容は、まだ、残っています。新しいファイルで上書きされるまで残ることになります。