このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

Linuxコマンド演習16

以下のコマンドの演習を行います。

実際にコマンド操作を行いながら、Linuxの操作に慣れていきましょう。

演習01:実行権限を追加します。

・まず、ファイル「file1.txt」を作成します。

$ date > file1.txt
$ ls -l file1.txt
-rw-rw-r--. 1 user01 user01 43  1月 15 01:43 file1.txt

「file1」のパーミッションが「rw-rw-r--」(664)となっています。

・「file1.txt」に実行権限を追加します。

$ chmod +x file1.txt
$ ls -l file1.txt
-rwxrwxr-x. 1 user01 user01 43  1月 15 01:43 file1.txt

 実行権限が追加され、「file1」のパーミッションが「rwxrw-r--」(775)となっていることが確認できます。

演習02:複数の権限を一度に変更します。

・「file1.txt」のパーミッションを所有者に読み取りと書き込み権限を、グループとその他のユーザーに権限をなしに設定します。

$ chmod u=rw,go= file1.txt
$ ls -l file1.txt
-rw-------. 1 user01 user01 43  1月 15 01:43 file1.txt

「file1」のパーミッションが「rw-------」(600)となっています。

演習03:アクセス権に3桁の数値を指定する。

・パーミッションに「755」を指定します。

アクセス権には「755」のような3桁の数値を指定することもできます。

& chmod 755 file1.txt
$ ls -l file1.txt
-rwxr-xr-x. 1 user01 user01 43  1月 15 01:43 file1.txt

演習04:ディレクトリにスティッキービットを追加する。

・「directory」という名前のディレクトリを作成します。

$ mkdir directory
$ ls -ld directory
drwxrwxr-x. 2 user01 user01 6  1月 15 23:51 directory

・「directory」ディレクトリーにスティッキービットを設定します。

$ chmod +t directory
$ ls -ld directory
drwxrwxr-t. 2 user01 user01 6  1月 15 23:51 directory

パーミッションの最後に「t」が付いていることが確認できます。

 スティッキービットは、ディレクトリのパーミッションの最後に設定されます。ディレクトリにスティッキービットを設定すると、そのディレクトリ内のファイルを削除する権限が制限され、ファイルの所有者でないユーザーが他のユーザーのファイルを削除できなくなります。

演習終了時の作業:ファイルとディレクトリの削除

・「file1.txt」ファイル、「directory」ディレクトリを削除します。

$ rm file1.txt 
$ rm -r directory
$ ls 
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