‘etc/group’ファイルについて

 ’/etc/group‘ ファイルは、Linuxシステムでグループに関する情報を保持するためのファイルです。このファイルには、各グループの詳細が記述されています。以下は、’/etc/group‘ ファイルの主な要素です。

  • パス/etc/group
  • フォーマットgroup_name:password:GID:user_list
    • group_name: グループの名前。
    • password: グループのパスワード。通常はxで置き換えられており、実際のパスワードは/etc/gshadowに格納されます。
    • GID: グループID(数値)。
    • user_list: このグループに所属するユーザーのカンマ区切りのリスト。

/etc/groupファイルの内容

 ’/etc/group‘ ファイルは通常、テキストエディタや catコマンドを使用して閲覧できます。例えば、以下のようにして表示できます。

$ cat /etc/group
root:x:0:
bin:x:1:
daemon:x:2:
sys:x:3:
(略)
tcpdump:x:72:
user01:x:1000:user01
vboxsf:x:981:
vboxdrmipc:x:980:

 各行は1つのグループを表し、各フィールドはフォーマットに基づいています。例えば、次のようになります。

mygroup:x:1001:user1,user2,user3

 この例では、”mygroup” という名前のグループがあり、GIDが 1001 で、”user1″、”user2″、”user3″ の3つのユーザーが所属しています。

/etc/groupファイルの編集

 通常、’/etc/group‘ ファイルは直接手動で編集されることはありません。代わりに、groupaddgroupdel などのコマンドを使用してグループを作成・編集・削除することが一般的です。手動で編集する場合でも、注意深く行う必要があります。

/etc/groupファイルのセキュリティ

 ’/etc/group‘ ファイルにはグループのパスワードが含まれる場合がありますが、通常はxと表示されています。実際のパスワードは ‘/etc/gshadow‘ ファイルに格納され、このファイルは通常 rootユーザーだけが読み取りができるように権限が設定されています。

/etc/groupファイルの役割

 ’/etc/group‘ ファイルは、グループに関する情報を提供し、ユーザーとグループの関連付け、アクセス権の管理、リソース共有など、システムのセキュリティと効率性に関わる様々な側面をサポートします。