パーミッションの設定

ファイルやディレクトリにはアクセス権が設定される

 ファイルやディレクトリには、所有者、所有グループに所属するユーザー、およびその他のユーザーに対して異なるアクセス権が設定されます。

  • 所有者 (User)
  • 所有グループに所属するユーザー (Group)
  • その他のユーザー (Others)

ファイルのアクセス権

ファイルに対する主なアクセス権は以下の通りです。

  • 読み取り権限 (Read): ファイルの内容を閲覧できる。
  • 書き込み権限 (Write): ファイルの内容を変更できる。
  • 実行権限 (Execute): ファイルが実行可能である。

これらの権限はそれぞれ、 r (Read)、 w (Write)、 x (eXecute) として表現されます。

「ls」コマンドでパーミッションを確認する

lsコマンドを使用して、ファイルやディレクトリのパーミッションを確認することができます。

  • 所有者のアクセス権
  • グループのアクセス権
  • その他のユーザのアクセス権

以下は、lsコマンドでパーミッションを確認する例です。

$ ls -l example_file
rw-rw-rw- 1 owner group 4096 Jan 13 12:00 example_file

 この例では、「rw-rw-rw-」の部分がパーミッションを表しています。それぞれの3文字が所有者、グループ、その他のユーザに対する読み取り、書き込み、実行権限を示しています。

パーミッションの例

下表は、「rxwrxwrxw」、「rw-rw-rw-」、「rw-r--r--」「---------」の表現をまとめたものです。

表記所有者グループその他のユーザ
rxwrxwrxwrwxrwxrwx
rw-rw-rw-rw-rw-rw-
rw-r--r--rw-r–r–
---------
パーミッションの例

それぞれのパーミッションの意味は以下の通りです。

  • rxwrxwrxw:すべてのユーザーが読み取り、書き込み、実行が可能
    • 数値表現:777
  • rw-rw-rw-:すべてのユーザーが読み取り、書き込みが可能
    • 数値表現:666
  • rw-r--r--:所有者のみが読み取り、書き込みが可能
    • 数値表現:644
  • ---------:すべてのユーザーがアクセスできない
    • 数値表現:000